大会の見所4 男子ダブルス注目選手
マルクス・F・ギデオン(右)&ケビン・S・スカムルヨ
Marcus Fernaldi GIDEON & Kevin Sanjaya SUKAMULJO(インドネシア)
世界ランキング1位(6月25日付)
「"速さ"のなかに技術をこらす功者」
「イチかバチかの勝負に出たとき、その賭けに全部勝っちゃうようなダブルス」
以前、日本のエース・嘉村健士(トナミ運輸)に世界ランキング1位のギデオン/スカムルヨ(インドネシア)について尋ねたとき、こんな答えが返ってきた。
嘉村がいうように、2017年、2018年ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン覇者・ギデオン/スカムルヨの魅力は、ドライブの速い打ち合いでも「仕掛けて、仕留める」というコンビネーションが鮮やかだからだ。
スカムルヨが相手の裏をかくショットでチャンスを作ると、待ってましたとばかりにギデオンが仕留めにかかる――。手品のような手法でピンチをチャンスに変え、怒涛の連続攻撃で相手を襲いにかかるからギデオン/スカムルヨは強い。
2017年9月から世界1位をキープし続け、昨年10月から6月まで5勝を挙げている理由だ。
ただ、彼ら、とくに天才性が高いと言われるスカムルヨには、自身がトリッキーな球を打っている意識はないらしい。昨年、優勝したあと、「なぜそんなに意外性のある球を打てるのか?」という質問に対し、スカムルヨは、「特別なことをしているつもりはない。普通にプレーしているだけですよ」とさらっと答えている。
傍目には勝算が五分五分のショットに見えても、本人たちは、決まる自信を持って打っているから世界1位なのだろう。
もし、今年もギデオン/スカムルヨが優勝すれば、史上2組目の3連覇したペアになる。その栄誉をつかむべく、2人が決勝の舞台に立ったら、バドミントン好きな日本在住のインドネシアサポーターが大挙して駆けつけ、バドミントンを国技とする国ならではの熱い声援を送るはずだ。日本の観客は、その熱狂的な空気も楽しめる。
⦿マルクス・F・ギデオン
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⦿ケビン・S・スカムルヨ
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