注目選手紹介2:ギデオン&ケビン・S・スカムルヨ

マルクス・F・ギデオン&ケビン・S・スカムルヨの試合はトリッキーなプレーで観客をスリリングな興奮に誘う!

2017年9月以来、世界ランキング1位に立ち続け、トリッキーなプレーの連続で会場のバドミントンファンをもっとも興奮させるのが、マルクス・F・ギデオン&ケビン・S・スカムルヨ(インドネシア)だ。

昨年、『ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン』の頂点を初めて極めた2人は、フェイントと速攻の連続で、期待通り、会場のファンを楽しませた。

2015年に組み始めて、この1年で挙げた星は8勝。27歳のギデオンが167センチ、23歳のケビン・S・スカムルヨが170センチと世界水準では小柄だが、めっぽう強く、そして何よりおもしろい。

世界選手権前、そんな2人について、日本代表の保木卓朗(トナミ運輸)が語ってくれた。




「イチかバチかのプレーの成功率が極めて高い」(保木)

――プレースタイルは。
「ケビン・S・スカムルヨのテクニックが高く、ギデオンの動きが速いということです。こちらの逆を突くのがとにかくうまいです」

――彼らのプレーが「おもしろい」という理由は。
「イチかバチかの場面、トリッキーなプレーの成功率が極めて高いからですね。でも、じつはトリッキーに見えて、その質がいいから成功しているので、実はトリッキーじゃないんです」

――彼らが強い理由は。
「いま、世界でここに勝てるペアはあるのか…と思うほど強い。勝負所でのトリッキーに見えるプレーが確実だから、不利な状況からでも逆転できる力があるのだと思います」

――保木/小林はどんなふうに対抗していきたいか。
「もちろん、彼らに勝つことを目指しています。簡単ではありませんが、攻めのパターンを増やして攻略法を考えていきたいですね」

世界選手権前のインタビューで保木は、ギデオン/スカムルヨを「無敵ペア」と称したが、じつは世界選手権の準決勝で、日本の園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)が勝っている。前衛の嘉村が「相手の仕掛ける球を拾っていきたい」と話していたとおり、執拗に仕掛けられるフェイントにしっかり対応しての勝利だった。

現在4勝4敗。ギデオン/スカムルヨ同様、「ソノカム」にも注目してほしい。

⦿マルクス・F・ギデオン
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http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-29.html
⦿ケビン・S・スカムルヨ
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