注目選手紹介1:桃田賢斗 vs ビクター・アクセルセン

男子シングルス新時代は2人によって築かれる。
桃田賢斗とビクター・アクセルセンの対決を見逃すな!

男子シングルス界はいま、新しい時代を迎えつつある。
いまなお非凡とはいえ、長らく世界を引っ張ってきた中国のリン・ダンと、マレーシアのリー・チョンウェイの時代が終わりを迎えようとしているなか、新たに輝き出した2人の選手がいる。

世界選手権のタイトルホルダー日本の桃田賢斗と、デンマークのビクター・アクセルセンだ。

23歳、24歳と、一つ違いの2人の対戦歴は長く、これから世界は2人を軸に展開されていきそうだ。レジェンドになる道を歩みつつある2人のこれまでを紐解いていく。




桃田が8勝2敗でビクターを圧倒

2人が初めて対戦したのは2010年にさかのぼる。メキシコで行われた世界ジュニア選手権でアクセルセンは8本、7本で桃田を圧倒した。ところが、その後は桃田が優位に立っていく。

桃田が出場停止処分を受ける2016年5月まで桃田が6勝2敗。アクセルセンは194㎝の高さを生かすべく、ネット前のプレーを磨き、対戦相手に球を上げさせるプレーが得意だが、ネット前でのプレーに非凡なセンスを持つ桃田には、攻撃のチャンスをつくらせてもらえないのだ。アクセルセンにとって、桃田は大きな壁だったといっていい。

しかし、その桃田は2016年、リオ五輪を直前にして世界から姿を消した。

2016年からアクセルセンは飛躍し、世界ランク1位に

桃田が世界を離れている間、大きな飛躍を遂げたのがアクセルセンだった。

2016年8月のリオ五輪で3位入賞を果たし、1996年のポール・エリック・ホイヤーの金メダル以来、21年ぶりとなる男子シングルスのメダルを母国にもたらした。

このあともアクセルセンの好調は続き、年末には自身の初のスーパーシリーズ・ファイナルのタイトルを獲得。そして、2017年の世界選手権で頂点に就くと、1年前の9月、とうとう世界ランキング1位の座に就いた。




桃田は復帰後、アクセルセンに2連勝

一方、桃田の出場停止処分が解けたのは、2017年4月だった。このとき、ライバルだったアクセルセンは世界ランク1位に到達する直前だったが、桃田の世界ランクは280位。途方もない差が開いていた。

ところが、桃田は1年かけて世界ランクを上昇させると、今年はじめてワールドシリーズの舞台に戻る。そして、2人が約2年ぶりに対戦したのは、6月のトマス杯準決勝だ。2大会ぶり優勝を狙った日本と、2連覇をねらうデンマークとの対戦で、トップシングルスで対決し、桃田はアクセルセンにストレート勝ちした。

さらに快進撃は続き、7月のインドネシアオープンでは、21-14、21-9という圧勝。自信を深めた桃田は8月の世界選手権優勝へとつなげていった。

桃田とアクセルセンのライバル対決は続く

アクセルセンにしてみれば、このままでは終われない、というのが本音だろう。

そして桃田は、世界選手権優勝後、「アクセルセンを倒していない世界選手権は優勝の実感がない」と打ち明けている。

つまりジュニア時代から切磋琢磨してきた2人は、もはや運命的ライバルという関係にあるのだ。ともにスターの貫録を備え、これからも好勝負を演じてくれることは間違いない。
もし、『ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン』でこの2人が決勝で対戦したら、歴史的な一戦を演じてくれることだろう。

⦿桃田賢斗
■使用ラケットはココでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/news/2018/08/1808071600.html
■プロフィールはココでチェック!(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/symbol/badminton/contents/momota.html

⦿ビクター・アクセルセン
■プロフィール・使用ラケットはココでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-5.html
■公式WEBサイト
http://viktoraxelsen.dk/