トリビア

Q.なぜテニスのようにバドミントンでは上からサーブが打てないの?

なぜテニスのようにバドミントンでは上からサーブが打てないの?

サービスとは「奉仕」という意味です。テニスでも昔は相手に向けて打ちやすいボールを送っていましたが、徐々に本来の「奉仕」という意味とは異なる現在のような攻撃的なサービスへと変化していったのです。しかしなが

バドミントンは今でも、下から打つサービスをつづけています。その一番の理由は、1回のサービスで簡単にポイントが入るより、サービスは本来の意味通り相手に「奉仕」し、決着はラリーで決めるという点を重要視しているからなのです。


Q.バドミントンは別名「hit and scream」と呼ばれていた!

バドミントンは別名「hit and scream」と呼ばれていた!

バドミントンは昔、ホームパーティの中でのひとつの遊びとして行われており、男女が一緒に仲良く楽しくプレーすることが一番の目的でした。そこで行われていた1チーム男性2人女性2人で形成する4人対4人のゲームで、女性が打ったらキャーといわなくてはいけないというルールがあったのです。それが別名「hit and scream」とバドミントンが呼ばれていた理由です。



Q.国技がバドミントンの国は?

国技がバドミントンの国は?

インドネシアとマレーシアがバドミントンを国技としている国です。もちろんバドミントンの人気はとても高く、世界で活躍する選手は国民的大スターです。インドネシアのスターといえばタウフィック・ヒダヤット、彼の名前を冠した「タウフィック・ヒダヤット・アリーナ」というスポーツの競技場複合施設があるくらい国民に愛されています。また、マレーシアのスターのひとりがリー・チョンウェイ。彼は日本で発生した震災の被災者のためのチャリティー・イベントも積極的に行っており、タウフィック・ヒダヤットも積極的に彼に協力しています。


Q.最近注目の競技スタイル「トリプルス」はいつ日本に入ってきたの?

最近注目の競技スタイル「トリプルス」はいつ日本に入ってきたの?

3人対3人で競うスタイル「トリプルス」は、インドネシアでは「ティガティガ」と呼ばれ以前から親しまれていました。日本ではじめて観客の前で「トリプルス」が披露されたのは、2001年2月に行われたバレンタインカップの中でインドネシア選手が行ったエキジビジョンマッチだといわれています。


Q.シャトルの起源

シャトルの起源

シャトルとはシャトルコックの略で、「シャトル」には往復という意味合いが含まれています。これは左へ右へと往復させて糸を通す織物の道具を「シャトル」と呼ぶことからきています。また、以前シャトルの素材として鶏の羽が使われていたことから、鶏という意味の単語「コック」が往復という意味合いがある単語「シャトル」に加わり、鶏の羽が往復するという意味でシャトルコックと呼ばれるようになったのです。


Q.レフェリーとアンパイアの違いは?

レフェリーとアンパイアの違いは?

レフェリーはフィールド内を自由に動き回る審判のこと。一方、アンパイアは決まった場所で判定を下す審判という説が一般的なようです。つまりサッカーやボクシングの審判は動き回るのでレフェリー、テニスやバドミントンの審判は決まった場所で判定を下すからアンパイアと呼ばれているのです。



Q.国別優勝回数は?

ヨネックスオープンジャパンでもっとも優勝者を出している国は?

◆MS 中国 11回(インドネシア 7回、マレーシア 7回、デンマーク 6回)
◆WS 中国 25回(インドネシア 4回、 デンマーク 2回)
◆MD インドネシア 13回 (韓国 8回、中国 6回)
◆WD 中国 18回 (韓国 8回、イングランド 5回)
◆XD 中国 10回 (韓国 8回、イングランド 5回)

やはりバドミントン大国である中国が圧倒的ですが、特に女子シングルスでは8割の確率で優勝しています。
一方、中国に次ぐバドミントン大国はインドネシア、韓国でしょうか。
近年は世界の強豪国から一歩遅れをとっているイングランドも、女子ダブルスと混合ダブルスでは5回ずつの優勝を誇っています。
そのうち4回が世界的な名選手として知られたノラ・ペリーの優勝でした。


Q.最も多く、頂点に立った選手は一体誰なのでしょうか。

最も多く、頂点に立った選手は一体誰なのでしょうか。

9回 …… パク・ジュボン(韓国)[MD:5回,XD:4回]
6回 …… ゲー・フェイ(中国)[WD:3回,XD:3回]
6回 …… チョン・ミョンヒ(韓国)[WD:1回,XD:5回]
6回 …… リー・チョンウェイ(マレーシア)[MS:6回]☆現役選手
5回 …… ガオ・リン(中国)[WD:3回,XD:2回]
5回 …… ラ・キョンミン(韓国)[WD:1回,XD:4回] 
4回 …… キム・ドンムン(韓国)、ギル・ヨンア(韓国)、グー・ジュン(中国)、チャンドラ・ウィジャヤ(インドネシア)、チョン・ソヨン(韓国)、ツァオ・ユンレイ(中国)、トーマス・キールストロム(スウェーデン)、ノラ・ペリー(イングランド)、リー・リンウェイ(中国)、リッキー・スバグジャ(インドネシア)

最多優勝者は、皆さんご存知のパクヘッドコーチ。
我らが日本代表の近年の躍進は、パクヘッドコーチなくしては有り得ませんね!
混合ダブルスでは4連覇、男子ダブルスでも3連覇と無敵を誇りました。
優勝回数5回のガオ・リン選手は、当時高校生だった小椋・潮田ペアとも対戦があり、潮田選手曰く、「憧れであり、目標だった選手」とのこと。
スウェーデンのトーマス・キールストロムは、大会史上で唯一、個人・複合の全種目を制覇しています。(MSで1回,MDで2回,XDで1回)
なお、現役選手では、リー・チョンウェイが男子シングルス最多優勝記録(6回)の更新を狙います。さらに中国のワン・イーハン(王儀函)が女子シングルスを3回制していますが、今年4回目の優勝を果たせば、女子シングルスとしての最多記録となります。





【参考文献】
『「先生なぜですか」ネット型球技編 0のことをなぜラブと呼ぶの?』稲垣 正浩編著(大修館書店)
提供:ヨネックス(株)