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注目選手紹介3 奥原希望
銅メダリスト・奥原希望は2年ぶりの優勝をめざす
身長156センチ。長身選手が有利と長い間、言われてきた女子シングルス界にあって、奥原希望(日本ユニシス)は「小さくてもやれるんだってことを私が証明したい。大きくないとダメなんて断定されたら、小柄な子どもが夢をなくしちゃう」と言い続けてきた。リオ五輪の銅メダリスト、奥原は髙橋/松友同様、"強さ"を求めている。
そんな思いもあり、二度にわたって膝に大けがをしたあとも、不屈の精神で厳しいリハビリに励み、2015年の本大会で復活V。そしてリオ五輪の出場権を獲得し、「ここに立っていることが奇跡…」と涙を流したのだ。
そんな責任感の強い22歳だから、リオ五輪で栄えある3位を遂げるも、納得がいかず帰国後の記者会見では厳しい顔を終始、崩さなかった。
「やっぱり一番上に立ってメダルをもらいたかったという気持ちがあって…」
だからリオ後、奥原は迷わず「東京オリンピックでは金メダルを獲ります」と宣言した。
リオ後、またも襲い掛かる試練
奥原の完全復活に期待
だが、奥原にはまたも試練が訪れた。右肩痛で昨年の全日本総合を棄権したのだ。その後は、「勇気を持って」ラケットを握らず、リハビリトレーニングに専念。復調には時間を要し、3月の全英オープンに出場するものの、1回戦負けを喫した。
しかし、鮮やかに復活するのが奥原である。6月のオーストラリアオープンで2016年3月の全英オープン以来のスーパーシリーズ優勝を成し遂げた。
この大会を振り返り、こんな告白をしている。
「オリンピックぶりに自分らしいプレーができた感覚でした。約1年ですね。ラケットを握らない判断は勇気がいる。実際打つ感覚が戻って来たのは最近でそれだけで約半年かかりました。これからは荒いところを細かく修正していき、レベルアップしていきます」
何度も苦境にぶつかりながらも努力で克服し、さらなる強さを求めるのが奥原希望だ。今大会ではより心身ともに強くなった奥原の完全復活がなるのか、そこに見所がある。いつでも粘って最後までシャトルを追う姿には、必ず感動があるはずだ。