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決勝 9月24日(日)

日本勢はダブルス3種目で決勝戦に進出!
2度目の優勝を目指すリオ五輪金メダル・タカマツに挑む韓国ペアの強みとは!?

⦿男子シングルス
ビクター・アクセルセン(デンマーク) VS リー・チョンウェイ(マレーシア)

*対戦成績はリー・チョンウェイが9勝1敗

バドミントンファンが一番見たいカードが実現した。今大会で2連覇・7度目の優勝がかかる人気者リー・チョンウェイ(WR7位)と世界選手権で優勝し、いま最も勢いある23歳のビクター・アクセルセン(WR4位)の顔合わせだ。

リー・チョンウェイは準々決勝までファイナルや延長ゲームの連続で本調子を欠く印象だった。しかしシー・ユーチー(中国)との準決勝はストレート勝ちし、すっかり実戦感覚を取り戻した印象だ。
とくに1ゲームは4-11、9-15と大差をつけられたが、焦りの表情はまったく浮かばず、たんたんとラリーしながら相手のミスを誘っていた。百戦錬磨の勇士の貫禄だろう。

「日に日によくなっていることを実感しています。明日はとにかく全力を尽くすだけです」(リー・チョンウェイ)

一方、2015年の準優勝以上を目指すビクター・アクセルセンは、「これまで数多くのタイトルを獲得しているリー・チョンウェイは尊敬している存在。まだ1回しか勝ったことがないので、今日はまず疲れをいやし、それから戦略を立てます」と語っている。

ちなみにアクセルセンが"1回だけ"と話している勝利は、昨年暮れのスーパーシリーズ・ファイナルのことだ。予選リーグでアクセルセンは、14-21、21-14、21-19という72分の激闘でチョンウェイを退け、スーパーシリーズ初優勝を果たしている。

2人の顔合わせはこのとき以来となる。34歳のチョンウェイにしてみれば、この1年で急成長したアクセルセンとの対戦は、他の誰と戦うよりも緊張感があるはずだ。

新旧交代の瞬間になるのか、昨年王者が7回優勝の金字塔を打ち立てるのか。どちらが勝っても歴史的といえる一戦を見届けてほしい。

⦿ビクター・アクセルセンのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-5.html

⦿リー・チョンウェイのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post.html

⦿女子シングルス
キャロリーナ・マリン(スペイン) VS ヘ・ビンジャオ(中国)

*対戦成績はマリンが1勝0敗

決勝戦はリオ五輪の金メダリスト・キャロリーナ・マリン(WR5位)と、2連覇のかかるヘ・ビンジャオ(WR7位)のサウスポー対決が行われる。

マリンは奥原の準決勝棄権がわかると、「とても残念です。私自身も不戦勝というのはすっきりしないけど、気持ちを切り替えてしっかり準備をしたいです」と話した。

一方、準決勝で53分の激戦を切り抜けたのはヘ・ビンジャオだ。退けたのは8月の世界選手権で銅メダルを獲得したばかりか、世界選手権直後に行われた「中国大運動会」で優勝した同じ中国のチェン・ユーフェイ。オリンピックに次ぐ権威ある大会を制した19歳は誰にとっても脅威だった。

ヘ・ビンジャオはそんな伸び盛りを下し「昔は勝つのが難しくなかったのに、今では簡単にいかない選手。今は彼女が強くなったのがうれしいし、もちろん今日、勝てたこともうれしかった」と笑顔で振り返った。

穏やかな笑みを絶やさないヘ・ビンジャオは昨年、この大会で優勝してから自信もついたと話す。「今日も厳しい場面がありましたが、去年優勝したんだし、大丈夫! と思えるようになりました」。

明日のマリン戦については、率直かつユニークな発言をしていた。

「"矛盾"という言葉がありますよね。この言葉でいうなら、私は絶対に貫かれない"盾"になりたいんです。マリン選手はスマッシュに威力がある選手。私はその攻撃をしっかりレシーブしたいと思います」

果たして決勝戦はマリンの矛が盾を貫くか、ヘ・ビンジャオの盾が矛を止めきるか。盾と矛の対決をとくとご覧あれ!

⦿キャロリーナ・マリンのプロフィールと使用ラケットはこちらでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-8.html

⦿男子ダブルス
マルクス・フェルナンディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア) VS 井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)

*対戦成績はギデオン/サンジャヤが2勝0敗

「僕らの試合、おもしろかった?」

準決勝で世界ランキング1位のボー/モゲンセンとの試合を終えると、ギデオン/サンジャヤ(WR2位)は開口一番、"逆取材"した。2人は速いテンポでフェイントを連続させる随一のトリックスターだ。

インドネシアの数々の仕掛けにたやすく引っかからないデンマークペアは、ギデオン/サンジャヤにとって好敵手。「15本、14本という数字以上にいい試合だったと思うんだ」とギデオンがいう通り、準決勝はバドミントンファンが喜ぶ最高にスリリングな一戦だった。

そんなバドミントンの楽しさをとことん教えてくれるギデオン/サンジャヤになんと日本の井上/金子(WR17位)が挑戦する。男子ダブルス決勝に日本勢が進出するのは初めてだ。

井上/金子は埼玉栄中に所属した1年時からペアを組む22歳と23歳。インターハイ優勝や、世界ジュニア準優勝といったきらびやかな戦績を持つが、シニアになってから世界で目立った成績は残していなかった。

しかしリオ五輪代表で、所属する日本ユニシスの先輩である早川/遠藤がペアを解消したことで、2人にはエースの自覚が芽生えたことでプレーが変わった。いっそう強くなりたいと願い、レシーブ力がアップし、今回の結果に繋がったという。井上はこう説明する。

「とくに金子のレシーブ力が上がって、僕だけなく金子も一緒になってネット前へ出られるようになった。2人で1歩ずつ前に出る感じ。この1歩前へ、というのが大きく、以前よりも攻められるようになったんです」

また今年はGPG大会のUSオープンで優勝などし、「最近、調子がいいね」と声をかけられることが増えた。しかし「調子のよさに関係なく、僕らにも積み重ねがあって実力がついているから結果を残せているんだ」と言いたかったという。

今回の決勝進出は、2人の"真の"実力を多くの人に示した形だ。園田/嘉村(トナミ運輸)、保木/小林(トナミ運輸)の陰に隠れ、目立たなかった2人。決勝戦はさらに実力をアピールできるか、試される場となる。

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⦿女子ダブルス
髙橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス) VS キム・ハナ/コン・ヒヨン(韓国)

*初対戦

準決勝で髙橋/松友(WR1位)がオリンピックの金メダリストの貫禄を示した。世界選手権の銅メダリストで2連敗中だった福島/廣田(WR5位)にストレート勝ち。試合後、松友が振り返った言葉には、金メダリストの凄みが漂っていた。

「自分たちのプレーができれば、まだ負けるとは思っていなかった」

少し語弊がある言葉だが、ここぞというときの地力には絶対の自信があるという意味だろう。本気で勝ちに行って、狙い通り、勝ちをもぎとった、そんな印象を与える試合だった。

この髙橋/松友と決勝戦で対戦するのは、韓国のキム・ハナ/コン・ヒヨン(WR122位)だ。世界ランキングこそ、100位以上の差はあるが、キムは昨年の混合ダブルスで準優勝している実力者だ。27歳の華やかなルックスを持つ172センチで、世界ランキング1位を獲得したこともある。

キムと20歳のコンは組んでまだ3大会で、「今後も組むかは未定」(キム)だそうだが、準決勝で日本の福万/與猶に勝ったことで分かるように決して侮れる相手ではない。

今後、世界で飛躍したいと願うコンはキムについて「私が決められるように球を作る技術が高くて勉強になります。ダメなときはよく叱られますけど」と笑う。

一方、キムはコンについて「私たちは予選で中国ペアに勝ったんです。そのときからコンに自信がついてプレーが変わりました」とパートナーの成長を褒めている。

決勝戦について話が及ぶと、キムは肩の力が抜けた様子で答えた。
「緊張はまったくしてません。プレッシャー? ないですね(笑)」

対する松友は「キム・ハナさんと試合をするのは久しぶりだし、若いパートナーの子も勢いがあるので試合をするのが楽しみ。しっかり自分たちのプレーがしたいです」とわくわくした表情を浮かべていた。

リオ五輪の金メダリストに組んで間もないペアが挑戦するこの対戦図。金メダリストを苦しめるのは、意外と気負いのない無心のペアなのかもしれない。もし髙橋/松友が優勝すれば、2014年以来2度目の優勝となる。

*髙橋礼華のプロフィールはこちらでチェック!
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*松友美佐紀のプロフィールはこちらでチェック!
https://www.unisys.co.jp/com/sponsors/badminton/team/w/matsutomo.html

   

⦿混合ダブルス
保木拓朗/廣田彩花(トナミ運輸/再春館製薬所) VS ワン・イルユ/ファン・ドンピン(中国)

*初対戦

廣田が23歳、保木と中国選手の3人が22歳。優勝すればどちらもスーパーシリーズ初優勝というフレッシュな面々が決勝の舞台に立つ。

組み始めてからのキャリアはいずれのペアも短い。中国ペア(WR9位)は昨年末から、保木/廣田(WR146位)は7月のオーストラリアオープンからペアを結成し、公式戦出場は今回が3回目だ。

だから保木は率直に「優勝となったらうれしいけど…」と本職である男子ダブルス以上に混合ダブルスで好成績を残していることに戸惑いを隠せない。じつは2人での練習も「20分程度3回くらいやった」だけなのだという。

とはいえ、全力を尽くすことに変わりはない。

インドペアとの準決勝では、相手に高い球を上げない"ノーロブ"作戦が奏功せず1ゲームを取られた。しかし日本代表の朴柱奉ヘッドコーチに「しっかり球を奥に上げても2人はレシーブできるから」とアドバイスされ、レシーブから攻撃のチャンスを作る展開に切り替え、逆転に成功した。

保木は今回の"意外な"好成績の理由を「組んで浅いからこその勢いがあると思う」と話す。

対する中国のワンは「僕もパートナーも男子ダブルス、女子ダブルスで相手と対戦したことはあるけど、ミックスでは初めて。決勝は日本ペアへの応援がすごいと思うけど、初優勝めざして頑張ります」と話す。

さらに決意を加えた。
「技術うんぬんではなく、とにかくガンガンに攻めます!」

若い選手同士ならではの激しい打ち合いが期待できそうだ。

⦿保木卓朗のプロフィールはこちらでチェック!
http://www.tonami-badminton.jp/players/takurou_hoki.html

⦿廣田彩花のプロフィールはこちらでチェック!
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