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本戦準々決勝 9月22日(金)

いよいよベスト8!ここからシード選手が激突する!!
福島由紀&廣田彩花vsチャン・イェナ&イ・ソヒは長丁場の死闘の予感!?

⦿男子シングルス
ビクター・アクセルセン(デンマーク) VS スリカンス・キダンビ(インド)

*対戦成績はそれぞれ2勝2敗

23歳の世界王者ビクター・アクセルセン(WR2位)に準々決勝で挑戦するのは、24歳のスリカンス・キダンビ(WR8位)だ。

インドは世界ランキング20位以内に4人を送り、近年、急速に成長している。そのインドでエースを務めるキダンビは178センチの体をムチのようにしならせ、素早くコートを駆ける速攻型だ。

インドが急速に伸びている理由は指導陣の充実にあるという。今年1月から04年アテネ五輪の金メダリスト、タウフィック・ヒダヤット(インドネシア)を育てたハンドヨ・ムリョコーチがインド代表のコーチにあたっている。

「練習メニューが豊富で、ぶっ続けで4時間も練習する日があるんだ。今までと何もかもが違うよ」と語るのは、キダンビ同様、ベスト8入りを果たしたH.Sプラノイ(WR18位)だ。キダンビも「全員がまったくといいほどプレーが変わった。もちろん僕もだ」と名伯楽の指導を歓迎している。

かつて世界一のテクニシャンと言われた伝説のタウフィックの技術が受け継がれつつあるのがインドなのだ。

準々決勝は、アクセルセンの194センチの鋭角スマッシュをキダンビが新たに身に着けた技術で封じられるか。そこが最大の見どころになる。

⦿ビクター・アクセルセンのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-5.html

⦿スリカンス・キダンビのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-26.html

⦿男子シングルス
リー・チョンウェイ(マレーシア) VS チョウ・ティエンチェン(チャイニーズ・タイペイ)

*対戦成績はリー・チョンウェイが6勝0敗

7度目の優勝を狙うリー・チョンウェイ(WR7位)の相手は、生粋のチャイニーズ・タイペイ選手として初めて世界ランク4位にのぼり詰めたチョウ・ティエンチェン(現在はWR5位)だ。

チョウ・ティエンチェンは、「走ってラリーしていくタイプ」と自己分析する27歳。現在、チャイニーズ・タイペイ南部にある高雄市のナショナルトレーニングセンターで練習する日々を送る。6連敗中のリー・チョンウェイには「とにかく頑張るだけ」と挑戦者の気持ちで臨む。

一方、リー・チョンウェイはここまで不安の残る戦い方をしている。1回戦は3ゲーム17本まで試合がもつれ、2回戦の1ゲームは延長ゲームにもちこまれた。決して本調子ではない、そんな印象だ。

リー・チョンウェイはいう。「最近は以前のように1試合のすべてを満足できる内容にするのは簡単ではない。だからといってファンの前でふがいない試合は絶対にしたくないんだ」。

もちろん、準々決勝も全力を尽くすことを約束してくれている。そろそろ調子を上げて、超人的なスマッシュ&ネットを披露してくれるかもしれない。

⦿リー・チョンウェイのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post.html

⦿チョウ・ティエンチェンのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック!
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⦿女子シングルス
キャロリーナ・マリン(スペイン) VS 山口茜(再春館製薬所)

*対戦成績はそれぞれ4勝4敗

山口茜は2回戦で2ゲーム目を奪われた理由をこう話していた。

「2ゲーム、しっかりラリーすれば大丈夫だと思い、相手に合わせてプレーしてしまった」

世界ランキングは最高で2位。この言葉には、ランキングが上昇するにつれ、自分が挑戦者としてコートに立つのではなく、相手の出方を見てから対応するという最近の受け身に対する反省がこもっている。山口は立ち位置が変わったことで、知らず知らずと「相手を無視して自分がやりたいように攻めることを忘れていた」と言うのだ。

2回戦は最終ゲームにもつれたことで、山口は無心だった頃を思い出した。そんな山口の準々決勝の相手は、リオ五輪の金メダリスト・キャロリーナ・マリン(WR5位)。以前のようにぶつかっていく相手としてこれ以上の相手はいないだろう。

「(マリン戦は)今日みたいな単純なミスを減らしたい。レベルの高い試合をしてファンの人を楽しませたいです」(山口)

山口と9度目の対戦となるマリンは、「山口選手は1球1球に戦う気持ちがこもっているので、100パーセントの力を出し切らないと勝てません」と警戒している。

どちらも男子並みの攻撃力を持ち、激しい打ち合いが予想される。もし山口が決勝で勝てば13年以来2度目の優勝、マリンは初優勝となる。

*キャロリーナ・マリンのプロフィールと使用ラケットはこちらでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-8.html

*山口茜のプロフィールはこちらでチェック!
http://www.saishunkan-badminton.jp/archives/member/2323

⦿女子シングルス
大堀彩(トナミ運輸) VS チェン・ユーフェイ(中国)

*対戦成績はチェン・ユーフェイが3勝0敗

前途ある20歳の大堀(WR13位)と19歳のチェン(WR10位)の対決になった。

初めて大堀とチェンが対戦したのは2014年。以来、勝ってきたのはチェンだが、大堀も簡単には敗れず、ファイナルや延長ゲームに持ち込み、ねばりは見せてきた。

4回目の顔合わせとなる今大会の準々決勝は、先月、世界選手権の銅メダリストへと変貌したチェンに大堀が挑戦する形となる。チェンは「私の持ち味は走るスピードとリズム感。試合をテンポよく運ぶことを心掛けている」とコートを軽やかに駆け回る。

志も高い。リオ五輪で中国は女子シングルスのメダルがゼロに終わり、「失った中国の威光は取り戻さないと。もちろん私がそれを実現したいです」と野望を秘める。

大堀がチェンを鋭い攻撃で止められるかに注目だ。

*大堀彩のプロフィールはこちらでチェック!
http://www.tonami-badminton.jp/players/aya_ohori.html


⦿男子ダブルス
園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸) VS ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア)

*対戦成績はイワノフ/ソゾノフ1勝0敗

園田/嘉村にしてみれば、意外な相手が勝ち上がってきた印象かもしれない。197センチ&184センチの長身ペア・イワノフ/ソゾノフ(WR15位)が世界王者の中国ペアを倒して勝ち上がってきた。

ロシアペアが存在感を示したのは2016年の全英選手権。日本の遠藤/早川(日本ユニシス・リオ五輪代表)を決勝で下して優勝した。「このときの試合は観ていました。ロシアペアがノリノリだったことを覚えています」(嘉村)。

見ての通り、ロシアペアの一番の武器は斧を振り下ろすような破壊力抜群の攻撃だ。園田は「少しでも球が甘かったらすごいスマッシュが来る」と警戒している。

ロシア対策として園田/嘉村が描く戦略は、2人が得意とする"ノーロブ"の展開に持っていくことだ。「自分たちらしい低空戦で臨みたい。それでお客さんが僕らのプレーをおもしろいと感じてくれたらうれしい」(園田)。

対してロシアペアは「園田/嘉村はよく動くという印象があります。ディフェンス力も高いですね」と話している。

準々決勝はロシアの猛打が炸裂するのか、園田/嘉村の速く低いラリーが上回るのか。サービスまわりでどちらが先手をとるかで勝負は分かれそうだ。

*園田啓悟のプロフィールはこちらでチェック!
http://www.tonami-badminton.jp/players/keigo_sonoda.html

*嘉村健士のプロフィールはこちらでチェック!
http://www.tonami-badminton.jp/players/takeshi_kamura.html


⦿女子ダブルス
福島由紀/廣田彩花(再春館製薬所) VS チャン・イェナ/イ・ソヒ(韓国)

*対戦成績は福島/廣田が4勝2敗

世界選手権の銀メダリスト・福島/廣田(WR6位)が今大会で初めてベスト8入りを決め、準々決勝で全英チャンピオン・チャン/イ(WR4位)と対戦する。

福島が「自分たちは他の選手から急に出てきたように見えるペア」という通り、1年前の世界ランキングは18位だった。しかし、今年から日本A代表入りを果たし、スーパーシリーズを転戦するようになった。2人は強さが増した理由を「いろいろ経験を積ませてもらったおかげ」と話す。

ただその分、以前より他のペアに研究されていると感じている。「私たちの持ち味は攻撃ですが、攻撃に持ち込めない配球をされることが増えました」(廣田)。

なかでも研究熱心なのが準々決勝で対戦するチャン/イだという。
「すごく研究してきます。2人が対処してきたことに、私たちがさらにどう対応するかがカギだと思います」(福島)

さらに長い試合をすることも日本ペアの目標だ。世界選手権・準々決勝で韓国ペアを下したときの試合時間は1時間41分。長くても1時間程度で終わることの多い女子ダブルスでは異例だ。「韓国ペアに対して、試合が長時間にもつれたとき勝てているイメージがあります」(福島)。

一方、韓国ペアは福島/廣田を「コンビネーションがよく、粘り強い」と評している。「日本ペアとはよく試合をしているので、一つひとつのラリーに全力を尽くすだけです」(イ)。

このカード、観客は長丁場を覚悟したほうがよさそうだ。

*福島由紀のプロフィールはこちらでチェック!
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⦿女子ダブルス
髙橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス) VS 米元小春/田中志穂(北都銀行)

*対戦成績は髙橋/松友が3勝0敗

両者が冗談まじりに「東北大会」と言い合う対決が準々決勝で行われる。

髙橋/松友(WR1位)は宮城県の聖ウルスラ学院英智高の出身。米元/田中(WR8位)は青森山田高の出身だ。高校時代、米元は田中とは組んでいなかったが別のパートナーと髙橋/松友と東北大会で何度も顔を合わせている。10年以上、ライバル関係を築いているというわけだ。

昨年大会、2ペアは準決勝で対決し、リオ五輪から凱旋したばかりの髙橋/松友が金メダリストの凄みを見せた。1年前を心底、悔しがる米元は、こう語る。

「髙橋/松友ペアは攻撃パターンなど変わってきている部分があるはず。今夜はビデオを観てしっかりと対策を練りたい」

米元/田中は4月のインドオープンで初のスーパーシリーズ優勝を飾った。今大会でも優勝してもおかしくない力はつけてきている。ずっと背中を追い続けてきた髙橋/松友をそろそろとらえてもおかしくないだろう。

成長を遂げた米元/田中を髙橋/松友がどう迎えるかも楽しみだ。

*髙橋礼華のプロフィールはこちらでチェック! https://www.unisys.co.jp/com/sponsors/badminton/team/w/takahashi.html

*松友美佐紀のプロフィールはこちらでチェック! https://www.unisys.co.jp/com/sponsors/badminton/team/w/matsutomo.html

*田中志穂/米元小春のプロフィールはこちらでチェック!
http://hokutobadmintonclub.jp/#topmember


⦿混合ダブルス
パラフィーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア) VS ワン・チーリン/リー・チャーシン(チャイニーズ・タイペイ)

最終ゲームにもつれる苦しい局面を切り抜けた2ペアが準々決勝で顔を合わせる。

2回戦、ジョーダン/スサント(WR7位)がもっとも苦しかったのは1ゲームだ。インドは、3種目をこなす巧者・ポンナッパが17歳のランキレッディとペアを結成。このペアから1ゲームを奪うまで29-27までかかった。一方、チャイニーズ・タイペイのワン/リー(WR23位)は、韓国ペアに3ゲーム19本まで粘られている。

2回戦で勝負強さを証明した2ペアは互いをこんなふうに分析している。

「ワン/リーはとにかく動きが速い。そこを封じてラリーに持ち込めば」(スサント)
「経験の多いジョーダン/スサントは、長いラリーになったら強い。私たちは奥に押される前にラリーを切りたい」(リー)

得意な展開に持っていけるのは果たしてどちらか。会場でしっかりチェックしてほしい。

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