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本戦2回戦 9月21日(木)
アフター5チケットで
オリンピックの金メダリストの試合を観られる。
リン・ダン&キャロリーナ・マリンが登場
9月21日(木)はいよいよベスト8を決める2回戦が行われる。選手は会場に慣れ、対戦相手も手ごわくなることから、舞台はいっそう緊迫してゆく。毎年、いくつもの名勝負が生まれるのが木曜日だ。
しかし、そんな試合を見たいと思っても、平日の昼間に足を運ぶのは多くの人にとって難しいことだろう。そんな方のために、21日も17時以降に1000円で入場できる『アフター5チケット』が販売される。
21日(木)の17時以降は、リン・ダン(中国)、キャロリーナ・マリン(スペイン)といった大スターが登場。仕事や学校帰りに東京体育館に試合を観に来てほしい。
⦿男子シングルス
ビクター・アクセルセン(デンマーク) VS 西本拳太(トナミ運輸)
*対戦成績は西本拳太が1勝0敗
「明日は余裕なんて全然ない。相手の足がつるくらいラリーして、しのいでしのいで泥臭く頑張ります」
日本チャンピオン・西本拳太(トナミ運輸・WR61位)は、リオ五輪の銅メダリストで、8月に世界王者の称号を手に入れたビクター・アクセルセン(WR2位)戦を前にこう語った。
完全に挑戦者としての言葉だが、じつはこれまでの対戦成績は西本が1勝0敗と勝ち越している。2016年3月のドイツオープン1回戦で、ファイナルゲームのすえ勝利。2人の間にとんでもない開きはないといっていい。
じつはアクセルセンと西本はともに1994年生まれの23歳という共通点もある。西本は「相手は世界チャンピオンだけど、同世代だし頑張りたい」と決意を語る。
西本が得点するチャンスを作るとしたら、アクセルセンの194センチからの角度ある攻めをいかに封じるかだろう。高い球を上げるときはしっかり高く、ネット前の攻防戦では浮かないネットショットを打つ等、と西本がやるべきことは多い。
しかしアクセルセンの攻撃までの道筋を封じられれば、試合は均衡しおもしろくなるはずだ。
⦿ビクター・アクセルセンのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-5.html
⦿西本拳太のプロフィールはこちらでチェック!
http://www.tonami-badminton.jp/players/kenta_nishimoto.html
⦿男子シングルス
リン・ダン(中国) VS イ・ドンクン(韓国)
*対戦成績はリン・ダンが8勝0敗
1回戦で1ゲームを落としながらもリン・ダン(WR3位)が順当に2回戦進出を決めた。1ゲームを取られたのは「今回からメインカラーが赤になり雰囲気が違うし、慣れるのに時間がかかってしまった」からだと言う。「シャトルの中に貼ってあるシールも赤いんだよ!」とリン・ダン。しかし集中力を増した2,3ゲームは危なげない戦いぶりだった。
明日の26歳・イ・ドンクン(韓国・WR50位)戦もリン・ダンが圧倒的な勝利をおさめるか。五輪で2度優勝、世界選手権で5度優勝という経験値は簡単には揺らがないはずだ。33歳になっても8月の世界選手権で準優勝した偉業がその地力を示している。
バドミントン界の"生きる"レジェンドが、どんな球まわしで相手に勝つか。バドミントンファンなら、そんな点に着目するだけでもため息が出るだろう。誰もが称賛するコート四隅へ正確に配球するコントロール力を見てほしい。
⦿リン・ダンのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック!
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⦿女子シングルス
キャロリーナ・マリン(スペイン) VS サイナ・ネワル(インド)
*対戦成績はサイナ・ネワルが4勝3敗
「世界ランキング上位は誰が勝ってもおかしくない。一戦一戦目の前のことを考えるしかないわ」とリオ五輪の金メダリスト、マリン(WR5位)がいえば、ロンドン五輪の銅メダリスト・ネワル(WR12位)は「キャロリーナに勝つのは簡単ではない。最後まで本当にあきらめない選手なので」と語る。
24歳VS27歳の対決は、年長のネワルが4勝3敗と勝率で上回るが、ここ最近、対戦したのは2016年6月のインドネシアオープンまで遡る。このときはマリンが勝っているが、オリンピック後、マリンは本調子を欠き、この1年でスーパーシリーズ優勝を一度も飾ることができなかった。「調子が戻ったのは7月くらいです」(マリン)。
実際、どちらが勝つかはやってみないとわからないだろう。
2人の持ち味はそれぞれ異なる。気持ちを前面に押し出すマリンは、サウスポーからいかにも重い大砲を放ち、相手をコート奥へと押し込める。一方、ネワルは感情を心に秘め、レシーブからリズムを構築していく。
まさに動と静。どちらが試合を制するか見届けてほしい。
*キャロリーナ・マリンのプロフィールと使用ラケットはこちらでチェック!
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⦿女子シングルス
プサルラ・V・シンドゥ(インド) VS 奥原希望(日本ユニシス)
*対戦成績はそれぞれ4勝4敗
奥原希望(WR9位)に運命的なライバルがいるとしたら、それはインドのプサルラ・V・シンドゥ(WR4位)になりつつある。
リオ五輪の準決勝で奥原はシンドゥに敗れたが、8月の世界選手権決勝でリベンジを果たし、世界女王に輝いたのは記憶に新しい。
さらに先週の韓国オープンでは"逆リベンジ"も起きた。決勝で顔を合わせ、このときはシンドゥが勝った。2人の歴史をまとめるとこれまでの対戦成績はそれぞれ4勝4敗で、年齢も同じ1995年生まれの22歳だ。身長に限って言えば、シンドゥが179センチに対し、奥原が156センチと差は大きいが、何かと類似・均衡している2人なのだ。
そんなライバル物語を紡ぐ22歳は互いについてこう語る。まずは奥原――。
「韓国オープンでは風が強くてシャトルに対し引いてしまったけど、この会場は風が少なく(世界選手権が開催された)スコットランドの会場と似ている。シャトルがあまり飛ばなくて長いラリーになりやすい。条件的には有利だと思います」
そしてシンドゥ。
「皆さんがこの対戦を望んでいらっしゃることは分かっています。特段コメントすることはありませんが、長い試合になりそうだとは言えます。いい試合になるはずです」
明日の試合が終われば、どちらかが勝ち越すことになる。一歩リードするのはどちらか。果たしてどんな世界一級の試合を見せてくれるのか。
2回戦で当たるのは惜しすぎる試合が明日、行われる。
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⦿男子ダブルス
マルクス・フェルナンディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア) VS 保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)
*対戦成績はギデオン/サンジャヤが4勝0敗
「ケビンの前衛は世界一だと思う。いかに彼の球をかわせるか。そして後衛にまわせるか」
小林優吾による2回戦のギデオン/サンジャヤ(WR3位)対策だ。
ギデオン/サンジャヤに対しては、世界選手権で銅メダルを獲得した園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)も「苦手」だと話す。多彩なフェイントに足が止められがちなのだ。
「先輩たちとどうすればいいか話すこともありますね」(小林)
今回、保木/小林が初勝利をおさめられるとしたら、それは小林がネット前でいかにケビンのフェイントをしのぎ、保木の強打につなげるかだろう。
この1年でスーパーシリーズ4勝をあげているインドネシアペアは保木/小林について「ディフェンスがとてもいい。ミスも少ない印象ですね」と話している。挑戦者は格上の胸を借りてステップアップを図る試合をしたい。
*ギデオンのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック! http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-29.html
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⦿男子ダブルス
マシアス・ボー/カルステン・モゲンセン(デンマーク) VS ヘンドラ・セティアワン/タン・ブンホン(インドネシア/マレーシア)
*対戦成績はボー/モゲンセンが1勝0敗
世界ランク1位のボー/モゲンセンがヘンドラ・セティアワン(インドネシア)とタン・ブンホンという国を超えたペア(WR26位)と対戦する。世界ランキングこそ差があるが、白熱試合が展開されそうだ。
というのも昨年暮れから組み始めたセティアワンとタンのキャリアは華々しい。セティアワンは北京五輪の金メダリストで、タンは2016年アジア大会の金メダリスト。五輪&アジア王者ペアは、キャリアこそ長いが33歳&30歳とまだまだ競技者としてやれる年齢でもある。2人での練習時間は長いとはいえないが、7月のオーストラリアオープンで準優勝。試合勘は十分といっていいだろう。
対して37歳&34歳のボー/モゲンセンは、自信たっぷりにこう語っている。
「私たちがサービスまわりで集中し、自分たちらしいプレーができたとき、相手がだれであれ私たちに勝つことが難しいことは分かっている。今夜は今日の試合を2人で振り返り、明日の対策をしっかりするつもりだよ」
プライドをかけたレベルの高い試合が約束されている。
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⦿女子ダブルス
チャ・ユジュン/キム・ソヨン(韓国) VS 櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)
*初対戦
女子ダブルスは16組中、10組が日本選手という日本の活況を呈す結果になった。そのうち海外選手に挑戦するのが櫻本/髙畑(WR38位)。22歳&19歳のフレッシュなペアが、韓国のチャ/キム(WR18位)と対決する。
櫻本/髙畑は昨年の1回戦負けが忘れられず、初戦突破を誓っていたという。その決意通り、中国ペアを下して2回戦進出を決めた。
対する22歳&25歳の韓国ペアは昨年、優勝したデンマークのリター・ユール/ペダセンをファイナルで撃破して2回戦進出を決めた。78分に及ぶ激戦だったが、試合後に涼しい顔で現れ「とてもうれしくて高揚してるからなの!」と金星を喜んだ。
この韓国ペアに対し、日本ペアは「気持ちを前面に出して、レシーブで引かないこと」と対策を練っている。2人の目標はここで結果を残してアピールし、来年、日本代表に復帰することだ。
⦿櫻本・髙畑のプロフィールはココでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/yonex-badminton-team/
⦿混合ダブルス
パラフィーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア) VS サトウィクサイラジ・ランキレッディ/アシュウィニ・ポンナッパ(中国)
*初対戦
インドペアの世界ランキングはなんと421位! 28歳のポンナッパが17歳のランキレッディに経験を積ませるべく、今回、予選からエントリー。日本選手を連破して本戦に勝ち上がった。将来を嘱望されているランキレッディがどんなプレーをするのか、まず見どころはそこにある。
一方のジョーダン/スサントは1回戦で中国の19歳ペアと対戦し、19本、18本の接戦で退けた。2016年全英選手権優勝と経験豊富なインドネシアペアだが、若い選手が持つ勢いの怖さは分かっているはずだ。
熟練ペアが挑戦者をどういなすか、逆に挑戦者がどうその鉄壁を崩すか。その構図をまず楽しんでほしい。