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予選、混合ダブルス本戦1回戦 9月19日(火)
出てこいヒーロー&ヒロイン!
常山幹大や仁平菜月が登場
2016年世界ジュニア王者もエントリー
明日19日、いよいよダイハツ・ヨネックスジャパンオープンが開幕する。予選が行われる19日(火)は国内外のヒーロー&ヒロイン候補が数多く出場。将来、オリンピックの金メダリストになるかもしれない選手たちの夢の詰まった戦いぶりに注目だ。
⦿男子シングルス
常山VS西本の対決が見物
インドネシアOP2位の坂井も登場
現在、日本の男子シングルスはエースが不在で、その称号をめぐる壮絶な争いが繰り広げられている。明日はその戦いの中心になっている常山幹大(トナミ運輸)と西本拳太(トナミ運輸)の2人が激突しそうだ。実現すれば明日一番のおもしろいカードになる。
現在、常山の世界ランキングは34位で日本最上位。今年7月のカナダオープンでは、今春、復帰した日本の桃田賢斗(NTT東日本)を決勝で下し、優勝している。「自信になる結果でした」と話し、いっそう高みを見るようになった。堅実なラリーでねばり強く戦っていく。
一方の西本は爽快なアタック力を武器に昨年の全日本総合を制して日本チャンピオンになった。世界ランキングこそ61位だが、9月17日まで行われていた韓国オープンで準々決勝へ進み、調子を上げている。日本王者として常山との試合は絶対に負けたくないところだろう。
このほか日本からはインドネシアオープン2位の坂井一将(日本ユニシス)と日本ランキングサーキット2位の上田拓馬(日本ユニシス)がエントリーしている。
⦿女子シングルス
峰VS仁平戦を見逃すな
鈴木温子は元アジア2位に挑戦
女子シングルス予選に日本からは峰歩美(再春館製薬所)、仁平菜月(トナミ運輸)、鈴木温子(ヨネックス)が出場する。
見物は予選2回戦。ともに初戦を突破すれば峰と仁平で顔を合わせる。峰は25歳という年齢を考えれば、ステップアップのためにすぐ結果がほしいところ。昨年のインターハイで優勝した19歳の仁平も日本代表入りするためにここで存在感を示したいところだ。
峰が57位、仁平が56位と世界ランキングも均衡しており、男子シングルス同様、意地の張り合いが見られるに違いない。
また鈴木の予選1回戦もおもしろくなりそうだ。対戦するのは2006年アジア大会2位のベテラン・葉姵延(香港)。どちらも勝気さを前面に出すタイプでどちらがより勝気さでまさるか、注目してほしい。
⦿男子ダブルス
世界ジュニアを制した中国ペア
予選を突破し、上位進出なるか
男子ダブルス予選には世界への登竜門・世界ジュニアで昨年優勝したペアが登場する。
中国の韓呈愷/周昊東は世界ランキング133位。ともに1998年生まれの19歳でシニアの国際大会に出始めたのは今年からだ。前週の韓国オープンでは、予選を突破したあと1回戦で敗れはしたが、元五輪金メダリストのヘンドラ・セティアワンのペアに2ゲーム19本と健闘した。
中国の将来のエース候補といっていい存在で、日本初公開のそのプレーをバドミントンファンはぜひ見届けてほしい。
日本からは日本代表Bの渡邊達哉/権藤公平(トナミ運輸)、昨年のインターハイ2位の岡村洋輝(日本ユニシス)/小野寺雅之(早稲田大1年)、ベテランの橋本博且(福井県立南特別支援学校)/佐伯祐行(福井県体育協会)が予選突破を目指す。
⦿女子ダブルス
日本ペア8組が予選に出場
11年&13年王者を止めろ!
女子ダブルスは日本が世界にもっとも強さを誇る種目で、世界ランキング10以内に4組もの日本選手がランクインしている。そんな上位者に追いつきたいと、予選には次世代の選手を中心に日本ペア8組がエントリーした。2020年の東京オリンピックでの活躍を目指す選手ばかりだ。
そんな日本選手たちの前に立ちふさがりそうなのは中国ペアだ。包宜鑫/于小含(世界ランク13位)、湯金華/黄雅琼(世界ランク32位)というのが本来の組み合わせだが、今大会では2組をばらし、予選からのエントリーになった。
それにより11年大会優勝の包宜鑫と、13年大会優勝の湯金華といういかにも強そうなペアができあがった。予選1回戦で久後あすみ/横山めぐみ(山陰合同銀行)、予選2回戦で篠谷菜留/星千智(日本ユニシス)が当たる配置になっている。
もうひとつの中国ペア・黄雅琼/于小含と同じ山には、水津優衣/(柳井商工高3年)/山口萌(日本ウェルネス高3年)、松田蒼/荒木茜羽(岐阜トリッキーパンダース)がいる。
若い選手たちが難敵をどう攻略するか。女子ダブルスの見所はそこにある。
⦿混合ダブルス
日本選手とマイナキーきょうだいにも声援を
日本からは経験ある実業団選手を中心に5組がエントリー。遠距離ペアが多く、それぞれの場所で培った力を合わせて戦う。
おもしろい対決になりそうなのは、中国2組が入った山だ。16年世界ジュニアの男子ダブルス優勝の韓呈愷と周昊東はそれぞれ女子選手と組み、予選2回戦で当たりそう。やや有利なのは2016年の世界ジュニア混合ダブルス優勝の杜玥と組む韓呈愷か。
またマニアックなバドミントンファンにぜひ見てもらいたいのは、日本の権藤公平/永原 和可那(トナミ運輸/北都銀行)と予選1回戦で戦うイエヘズキエル・フリッツ・マイナキー/リアニー・アレッサンドラ・マイナキー(インドネシア)のプレーだ。
マイナキーきょうだいは、日本代表のリオニー・マイナキーコーチの子どもたち。リオニー・マイナキーコーチと言えば、弟のレキシー・マイナキーが96年アトランタ五輪で金メダルを獲ったのをはじめ、多くの兄弟が世界で活躍していたことで知られている。
イエヘズキエル&リアニーはそんな優秀なバドミントン一家のDNAをひくサラブレッドだ。ただし日本で暮らしていた時期が長く、日本語も堪能。いわばインドネシアと日本のよさを持ちあわせている。2020年の東京五輪を目指している2人も応援してあげてほしい。