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本戦1回戦 9月20日(水)
アフター5チケットで
リオ五輪の銀メダリストの試合を観られる。
リー・チョンウェイ&プサルラ・V・シンドゥが登場
いよいよ予選が終わり、試合は20日(水)から本戦へ。1回戦は多くの選手が羽根の飛び方や見え方に慣れておらず、大物が思わぬ挑戦者に足をすくわれることも少なくない。明日はそんな劇的な場面が見られるかもしれない。
ただ、多くの人にとって平日の昼間に会場へ足を運ぶのは簡単ではないはず。そこで今年も9月20日(水)から22日(金)までの3日間、17時以降に1000円で入場できる『アフター5チケット』が販売される。
好カードが多く、20日(水)は、リー・チョンウェイ(マレーシア)、プサルラ・V・シンドゥといったスターが登場。仕事や学校帰りに東京体育館に試合を観に来てほしい。
⦿男子シングルス
ビクター・アクセルセン(デンマーク) VS タノンサック・サエンソンボーンスク(タイ)
*対戦成績はビクターが2勝0敗
リオ五輪の銅メダリストで、8月、世界選手権を欧州選手として21年ぶりに制したビクター・アクセルセン(WR2位)が1回戦から難敵と対決する。
顔を合わせるのは、昨年のデンマークオープンで優勝し、初のスーパーシリーズ優勝を遂げたタノンサック・サエンソンボーンスク(WR14位)。タイの26歳は左腕のアタッカーで厳しいヘアピンを放っては攻撃するチャンスをねん出する。
一方のアクセルセンも194センチの長身を生かした攻撃型で、ネット前のプレーに自信を持つ。アクセルセンは現在の心境を「世界選手権で優勝しましたが、新しいタイトルがほしいとハングリーな状況。もちろんここでも優勝したいです」と打ち明けている。
ネット前の攻防戦をどちらが制するかが勝敗の行方を大きく左右しそうだ。
⦿ビクター・アクセルセンのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック!
http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-5.html
⦿男子シングルス
リー・チョンウェイ(マレーシア) VS ワン・ウィンキ・ヴィンセント(ホンコンチャイナ)
*対戦成績はリー・チョンウェイが7勝0敗
これまで男子シングルスで最多の6回優勝を飾っているリー・チョンウェイ(WR7位)は1回戦で27歳のワン・ウィンキ・ヴィンセント(WR13位)を迎える。
世界選手権で優勝するというリー・チョンウェイが掲げた2017年の目標は、1回戦負けという結果に終わった。しかし34歳のレジェンドは「日本には特別な愛着がある。7回目の優勝をしたいと思い、日本にやってきました」と来日の理由を語った。今大会は世界選手権後、初めて出場する大会だけに1回戦を慎重に戦うはずだ。
対するワンは、一度もリー・チョンウェイに勝ったことがないが、波乱の起きやすい1回戦だけに全力でぶつかってくるだろう。182センチからの角度あるスマッシュでリー・チョンウェイのスピードと配球力に対抗する。
特有の風が吹く東京体育館で大金星を手に入れられるか。
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⦿女子シングルス
プサルラ・シンドゥ(インド) VS 三谷美菜津(NTT東日本)
*対戦成績はそれぞれ2勝2敗
リオ五輪の銀メダリスト・プサルラ(WR4位)が2013年の日本チャンピオン三谷(WR19位)と対戦する。
世界ランキングで見ると、プサルラが圧倒的有利に見えるが、そうではない。
26歳の三谷と22歳のプサルラのこれまでの対戦成績は2勝2敗。先週、行われた韓国オープンではプサルラが勝ったものの、試合は3ゲームまでもつれている。「ねばりでは誰にも負けたくない」という三谷が、プサルラの猛攻をしのいだ結果だ。
さらに9月17日の韓国オープン決勝でプサルラは奥原希望(日本ユニシス)と対戦している。世界選手権のリベンジという形で奥原を退けているが、奥原も長いラリーを得意としている。プサルラの疲労は相当だろう。
1回戦を前にプサルラはこう打ち明ける。
「日本は三谷選手のホームですし、韓国のときよりも厳しい試合になるでしょう。丁寧に戦いたいです」
179センチから仕掛けるプサルラの鋭角ショットと、三谷のねばりのどちらが勝るか。そこに注目してほしい。
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⦿女子シングルス
佐藤冴香(ヨネックス) VS ヘ・ビンジャオ(中国)
*対戦成績はそれぞれ1勝1敗
2016年、リオ五輪出場にあと一歩、届かなかった悔しさを、日本一になることで払拭した日本の佐藤(ヨネックス・WR14位)が、昨年の覇者・ヘ・ビンジャオ(WR7位)と対決する。
二人の対戦成績は1勝1敗の引き分けだが、直近の大会で勝ったのは佐藤。2人は7月のインドネシアオープンの1回戦で当たっている。このとき優勝した佐藤が、昨年の女王にふたたび1回戦で当たってしまうのは"もったいない"顔合わせだが、観客にとっては"贅沢"なカードだといえる。
この試合でおもしろいのは、珍しい左利き対決であること。ただし、佐藤の持ち味は豪打にあり、ヘ・ビンジャオの持ち味はラケットワークの技術の高さにある。
豪快そのものの佐藤と、技巧派のヘ・ビンジャオのどちらが上回るか。レベルの高い試合が展開されそうだ。
⦿女子シングルス
山口茜(再春館製薬所) VS イ・ジャンミ(韓国)
*対戦成績は山口が1勝0敗
日本の山口茜(WR2位)が今大会、第2シードの好位置からスタートを切る。もちろん目指しているのは、2013年以来の優勝だ。
山口が2013年、初優勝したとき弱冠16歳3カ月だった。スーパーシリーズにおける最年少優勝記録を塗り替えてのV。世界のトップ選手としては小柄な156センチが格上を次々と倒していく姿は爽快で、バドミントンファンの心をひきつけた。
そんな山口も今年、20歳になった。いまやスーパーシリーズの上位常連で今年3月に世界ランクが2位に上昇している。
1回戦の相手は、韓国のイ・ジャンミ(WR31位)。韓国の2番手の23歳は、今年4月の大阪インターナショナル大会・準決勝で日本の大堀彩(トナミ運輸)を最終ゲームで下し、準優勝を飾っている。
韓国らしいしのぎを山口が持ち前のアタックでどう攻略するかが見ものだ。
*山口のプロフィールはこちらでチェック!
https://www.saishunkan-badminton.jp/archives/member/2323⦿女子シングルス
キャロリーナ・マリン(スペイン) VS チェン・シャオシン(中国)
*対戦成績はチェン・シャオシンが1勝0敗
「1回戦から強い相手と当たるので、頑張るしかない」 • リオ五輪の金メダリスト・キャロリーナ・マリン(WR5位)が慎重に言葉を選んだのにはわけがある。1回戦で対戦するチェン・シャオシンは世界ランキング18位の19歳。マリンは7月のインドネシアオープン1回戦でこの売り出し中の若手に3ゲーム20-22の惜敗を喫したのだ。
チェン・シャオシンはスーパーシリーズで目立った成績は残していないが、今年3月のグランプリゴールド大会のスイスオープンで優勝している。決勝で下したのは、切磋琢磨している同い年のチェン・ユーフェイ(中国・WR10位)。こちらは8月の世界選手権で銅メダルを獲得している。チェン・シャオシンにも世界選手権メダルクラスの実力があるとみていいだろう。
勝つのはリオ五輪の金メダリストか、王国復権を願う中国の次代のエースか。激戦が予想される。
*キャロリーナ・マリンのプロフィールと使用ラケットはこちらでチェック!
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⦿男子ダブルス
マシアス・ボー/カルステン・モゲンセン(デンマーク) VS マーカス・エリス/クリス・ラングリッジ(イングランド)
*対戦成績はボー/モゲンセンが1勝0敗
世界ランク1位のボー/モゲンセンがリオ五輪の銅メダリスト・エリス/ラングリッジ(WR24位)と対戦する。
エリス/ラングリッジは、世界ランキングこそ24位と高くないが、気持ちを前面に出したプレーで、シャトルが大当たりすることも少なくない。そんな"当たりまくり"の試合がリオ五輪だった。
対する37歳&34歳のボー/モゲンセンは、高いラケットワークを武器にスーパーシリーズの上位常連だ。こちらの分が高そうだが、やはりエリス/ラングリッジの"爆発力"は怖いだろう。
ラングリッジがネット前でエリスの攻撃を導き出せれば、格上を突破するシーンも十分ありうる。
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*ラングリッジのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック!
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⦿男子ダブルス
マルクス・フェルナンディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア) VS チラーグ・シェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレッディ(インド)
*対戦成績はギデオン/サンジャヤが1勝0敗
今年1年でスーパーシリーズ4勝を挙げ、初優勝を狙うギデオン/サンジャヤ(WR3位)は、予選を勝ち抜いたインドのシェッティ/ランキレッディ(WR39位)と対戦する。
インドペアはシェッティが20歳で、ランキレッディはまだ17歳。予選では日本の橋本/佐伯に14-21、22-20、21-18で勝っており、接戦に強そうだ。
いま世界の男子ダブルスでもっとも技術が高いと言われるインドネシアペアだけに、勝率は高そうだが、若いペアにはとにかく勢いがある。戦況が変わりやすい男子ダブルスでは油断は禁物だ。とくに17歳で表舞台に出てきたランキレッディは今後、大きく飛躍する可能性がある。
インドペアがどんな挑戦をするか、チェックしたらおもしろそうだ。
*ギデオンのプロフィール・使用ラケットはこちらでチェック!
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⦿女子ダブルス
カミラ・リター・ユール/クリスティナ・ペダセン(デンマーク) VS チャ・ユジュン/キム・ソヨン(韓国)
*対戦成績はリター・ユール/ペダセンが2勝0敗
リオ五輪の女子ダブルス決勝で日本の髙橋/松友(日本ユニシス)と戦い銀メダルで終わったものの、昨年大会でそのタカマツを下して優勝したリター・ユール/ペダセン(WR3位)が、韓国の4番手と対戦する。
チャ/キムは(WR18位)は22歳&25歳のペアで2015年から本格的組み始めた。韓国は伝統的にねばり強く、どんな猛攻にも耐えてついに勝利を手にするという展開が得意。デンマークペアはそんな展開を警戒しているはずだ。
リオ五輪の銀メダリストがどう長いラリーに持ち込ませないか、その攻防戦に注目したい。
⦿リター・ユールのプロフィール・使用ラケットはココでチェック!
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⦿ペダセンのプロフィール・使用ラケットはココでチェック!
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⦿混合ダブルス
クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド) VS リー・ヤン/シュー・ヤーチン(チャイニーズ・タイペイ)
*対戦成績はアドコック/アドコックが1勝0敗
8月の世界選手権で銅メダルを手にしたC.アドコック/G.アドコック(WR4位)が、第3シードに位置し、チャイニーズ・タイペイのリー/シュー(WR29位)を迎え撃つ。
名前から察することができる通り、C.アドコック/G.アドコックは夫妻。2007年に世界ジュニア選手権で銀メダルをとった2人は、再結成した翌年の2013年に結婚した。
左利きのクリスのフォアハンドからの決定打を導くガブリエルのネットプレーが見事。緊迫するシーンで、相手はつい右利きの弱点であるバック側に球を放つが、クリスにとっては強打しやすいフォア側になるのだ。
挑戦者となるリー/シューはイングランドペアの勝ちパターンにまずは"はまらない"ことが難敵突破のカギになる。
⦿クリス・アドコックのプロフィール・使用ラケットはココでチェック! http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-18.html
⦿ガブリエル・アドコックのプロフィール・使用ラケットはココでチェック! http://www.yonex.co.jp/badminton/players/post-19.html
⦿混合ダブルス
パラフィーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア) VS ハン・チェンカイ/ドゥ・ユエ(中国)
*初対戦
世界ランキングでいえば、7位VS135位。両者には100位以上の差があるが、16年全英オープン優勝のインドネシアペアは相手を簡単に勝てるペアだとは見ていないだろう。
というのもハンは昨年の世界ジュニアの男子ダブルスを、ドゥは同大会の混合ダブルスを制している。この大会を制した者はその後、オリンピックで活躍している選手が多いだけにこの中国ペアも侮れない相手なのだ。
インドネシアペアの生命線は、経験豊富な前衛・スサントのシャトルの読みの鋭さ。運動能力の高いジョーダンをいかに動かすかで勝敗の行方が決まる。
両者は初対戦となり、緊迫した試合が見られそうだ。
*WRは世界ランキングの略(9月14日付け)