明日の見所

9月1日の見どころ(2回戦)

*世界ランキングは8月30日現在

男子シングルス
またも殊勲をつかんだ西本が
インドネシアの攻撃型と対決

 西本拳太(WR21位)がまたもやってのけた。先週の世界選手権で世界3位のアンダース・アントンセン(デンマーク)を下したのに続き、大阪でも格上で、勢いのあるラクシャ・セン(インド)を突き放し、2回戦に進出した。

 3日目は、端正な顔立ちからは想像しにくい重い球を放つインドネシアのヨナタン・クリスティ(WR8位)を攻略しにかかる。これまでの対戦成績は、西本が5勝7敗とほぼ互角。2人の試合はいつもファイナルゲームになることも多い。

 西本はクリスティについて、「オールラウンダーというイメージ。しっかり勝ちに行きたい」と語り、クリスティは「明日はお客さんに楽しんでもらえるように、全力でいいプレーをします」と誓っている。

 日本を代表するアタッカーの西本が、プロ意識の高い相手にしっかり鋭角ショットを決められれば、勝利を引き寄せられる。

対戦成績=クリスティが7勝5敗


地元・常山幹太が「イッたれ」
8強決めでインド攻略を目指す

 日本・海外問わず、優勝候補が次々と消えていく波乱の展開となった今大会。世界選手権の次週という難しい状況だが、誰よりも気を吐いているのが、滋賀県育ち、東大阪大柏原高出身の常山幹太(WR17位)だ。

 1回戦で1勝6敗と負け越している王子維(チャイニーズ・タイペイ)にストレート勝ちし、「家族、恩師、同級生たちが見に来てくれるなか、気持ちが入ってない姿は絶対見せたくない。イッたれ! という気持ちだった」と熱い思いを語った。

 次のスリカンス・キダンビ戦(WR14位)も決して簡単な試合ではないが、「先手をとってラリーして、攻めるところは攻めて、守るところは守りたい」とこぶしに力を込める。明日も常山の「イッたれ魂」のこもった一戦は見逃せない。

若武者・奈良岡功大が
世界3位のデンマーク選手に切り込む

 次代の日本のエースと目される奈良岡功大(WR30位)も2回戦進出を決めた。木曜日は、世界3位のアンダース・アントンセン(デンマーク)に挑戦する。

 難敵との戦いを前に奈良岡は、「世界選手権で西本さんが勝ったので、僕も勝って(世界のトップに)追いつきたい」と思いを語る。また世界選手権では、同世代のクンラブット・ヴィチットサーン(タイ・WR11位)が準優勝し、大いに刺激を受けた。それだけに次戦に勝ちたい思いは増している。

 一方、初優勝を狙うアントンセンは、「奈良岡選手とは初対戦。試合するのを楽しみにしているよ」と若武者の勢いをしっかり受け止めるつもりだ。


【このほかの注目選手】

●周天成(チャイニーズ・タイペイWR6位):22年世界選手権銅メダル

●ロー・ケンユー(WR8位):21年世界選手権金メダル


女子シングルス
世界女王・山口茜が
2016年優勝の何冰嬌と熱戦か

 木曜日、一番の好カードが世界選手権2連覇の山口茜(WR2位)と、2016年ジャパンオープン優勝の何冰嬌(WR9位)の対戦だ。

 日曜日までの連戦の疲れが心配な山口だが、今日の試合後には「調子がいい分、疲労をそんなに感じずにやれている」と頼もしい一言。すでに世界選手権で活躍した多くの選手が散るなか、「日本の大会なので、できるだけたくさん試合をしたい」と気持ちも前向きだ。

 一方、何冰嬌も高い志を持つ。世界選手権の準々決勝で、キャロリーナ・マリン(スペイン)に3ゲーム20―16から逆転され、「本当につらかった」と明かす。しかし、「これも経験なんだ」と言い聞かせ、大阪に移ってからは「絶対優勝するんだ」と決意を固めている。

 「今、山口選手は本当に調子がよく大変な試合になると思いますが頑張ります」(何冰嬌)

 山口もまたこの難敵を突破し、2連覇となる3回目優勝に向けて突き進むつもりだ。

対戦成績=山口茜が12勝3敗

【このほかの注目選手】

●キャロリーナ・マリン(スペインWR5位):16年リオ五輪金メダル

●安洗瑩(韓国WR4位):22年世界選手権銅メダル

●戴資穎(チャイニーズ・タイペイWR1位):21年東京五輪銀メダル


男子ダブルス
東京五輪の金メダリストにイングランドペア

 東京五輪で金メダルに輝いたチャイニーズ・タイペイの李洋/王齊麟(WR4位)が、明日大会3日目に手強い相手を迎える。挑戦者は先週の世界選手権の舞台で、世界1位のマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルヨ(インドネシア)を3回戦で下したイングランドのシーン・ベンディー/ベン・レイン(WR15位)。

 金星をつかみ、「人生でもっとも完ぺきなプレーだった」と喜んだイングランドペアは、明日も「チャンスはある」と気持ちを切らしていない。金メダリストのパワフルな攻めを封じるべく、しっかり足を動かし、ネット際にシャトルを返球していくつもりだ。

 世界選手権での悔しさを晴らしたいギデオン/スカムルヨの戦いもおもしろそう。

 対戦する金基正/金沙朗(WR82位)は33歳&32歳のベテランだが、かつて世界選手権で2度銅メダルを獲得した実績がある。フェイントたっぷりのインドネシアのプレーにも粘り強く対応しそうだ。

【このほかの注目ペア】

●セティアワン/・アッサン(インドネシアWR3位):世界選手権金メダル3回、銀メダル1回


女子ダブルス
ナガマツが2回戦へ
フランスペアと戦う!

 日本女子ダブルスで唯一残った永原和可那/松本麻佑(WR6位)が、フランスのマルゴット・ランバート/アンネ・トラン(WR48位)の挑戦を受ける。

 世界ランキングで見れば、差のある相手ではあるが、パリ五輪を2年後に控えるフランスは、選手強化が進んでいる。決して侮れない相手になるだろう。

 勝利のカギは、ナガマツの2人がいかに攻めに徹することができるか。世界選手権では、「以前、勝っていたときの攻めのプレーに戻ること」を意識し銅メダルに到達した。ここ大阪でも、170センチ&177センチの高さを生かした猛攻を継続するつもりだ。

 2回戦を前に松本は「自分たちの高さを生かすためにレシーブのときも、しっかり前へ詰めたい」と明かしている。決して後方へ譲るまいという2人の雄姿を見届けてほしい。

対戦成績=初対戦

東京五輪金のラハユが
中国の次世代ペアに勝てるか

 このほかおもしろそうなのは、東京五輪金のアプリヤニ・ラハユ(インドネシア)の戦いだ。今年6月から3歳下のシティ・ファディア・シルバ・ラマダンティ(ペアでWR40位)と組み、パリ五輪優勝を目指して、再スタートを切った。2回戦では2018年世界選手権で優勝した中国の劉玄炫/夏玉婷(WR22位)を迎える。中国の猛攻をインドネシアが得意のノーロブでかわすスリリングな展開が見られそうだ。

 また、先週の世界選手権で銀メダルを獲得した金昭映/孔熙容(韓国・WR3位)は、2019年世界選手権銅メダルの杜玥/李汶妹(中国・WR15位)と対戦する。世界選手権で2回戦負けした中国ペアだが、「勝つ自信は持っている」と、格上を倒すつもりでいる。韓国ペアは毎回しぶとい試合をするだけに、明日も長丁場になりそうだ。

【このほかの注目選手】

●陳清晨/賈一凡(中国WR1位):21年東京五輪銀メダル、17、21~22年世界選手権金メダル


混合ダブルス
ワタガシが頂点目指して
マレーシア突破を狙う

 混合ダブルスでは、今大会日本初Vを狙う渡辺勇大/東野有紗(WR3位)が元気だ。1回戦でエジプトペアに7本、5本の快勝を収め、「疲労は残っているが、明日もいい試合をしたい」と渡辺。明日、顔を合わせるタン・キャンメン/ライ・ペイジン(マレーシア・WR12位)は、1回戦よりグッと強い相手となるが、2人はスピーディーなラリーをしっかり見せてくれるはずだ。

 また、1回戦で山下恭平/篠谷菜留(日本)に3ゲーム19本で勝った金子祐樹/松友美佐紀(WR18位)は、東京五輪4位の鄧俊文/謝影雪(WR7位)と対戦する。世界ランキングでいえば格上だが、対戦成績では2勝2敗と互角。金子は「相手は経験豊富なペアなので、僕らは泥くさくラリーして勝負したい」と前を見ている。

 もちろん、東京五輪決勝を争った鄭思維/黄雅瓊(WR2位)、王懿律/黄東萍(WR4位)も順調に勝ち進み、明日もスーパープレーを披露してくれる。