明日の見所

8月31日の見どころ(1回戦)

*世界ランキングは8月30日現在

男子シングルス
決勝クラスの好カード!
東京五輪『銅』のインドネシアVS世界選手権『銀』のタイ

 初戦ながら決勝クラスの顔合わせといって過言ではないのが、東京五輪銅のアンソニー・シニスカ・ギンティング(WR5位)と、世界選手権銀に輝いた21歳のライジングスター、タイのクンラブット・ヴィチットサーン(WR11位)の対戦だ。

 2019年、世界ジュニア選手権で史上初めて3連覇を遂げた“天才” ヴィチットサーンは、先週、シニアの世界でもようやく才能が開花。攻守に穴の少ないオールラウンダーが、バドミントン界きってのスマッシュ&ネットの達人にどう戦いを仕掛けるかが見ものだ。

対戦成績=両者2勝2敗

西本拳太、またも強敵と対戦
世界選手権に続く金星なるか

 大会2日目、日本から桃田賢斗(WR2位)、常山幹太(WR17位)、西本拳太(WR21位)、奈良岡功大(WR30位)の4人が一気に登場する。

 熾烈な戦いになりそうなのは、西本の一戦だ。迎えるのは、5月のトマス杯でインドを初優勝に導いた21歳のラクシャ・セン(10位)。ジュニア時代、ヴィチットサーンと激しく刃を合わせた次世代の有望株だ。世界選手権で、世界3位のアンダース・アントンセン(デンマーク)と当たった西本にとっては、またも初戦で強敵を迎える形。厳しい戦いになるが、世界選手権で金星をつかんだ輝きを、ここ大阪でもう一度放ちたい。

 スピードで押したいラクシャは西本戦を前に、「彼はホームのサポートを受けるので、僕はベスト尽くすのみ」と静かに闘志を燃やしている。

対戦成績=センが1勝

【その他の注目カード】

●桃田賢斗(WR2位)VSチコ・オーラ・ドゥイ・ワルドヨ(インドネシアWR35位)
対戦成績=桃田が1勝

●常山幹太(WR17位)VS王子維(チャイニーズ・タイペイWR16位)
対戦成績=王子維が6勝1敗

奈良岡功大(WR30位)VSダーレン・リュー(マレーシア・WR29位)
対戦成績=データなし


女子シングルス
世界選手権2連覇の山口茜(WR2位)は
ロンドン五輪『銅』メダリストと対戦

 2日前に世界選手権で2連覇したばかりの山口茜(WR1位)が、ダイハツ・ヨネックスジャパンオープンでも連覇を狙いにいく。初戦の相手は、ロンドン五輪の銅メダリスト、インドのサイナ・ネワル(WR28位)。かつてのインドのエースは、32歳になったいまも選手でいることにこだわり、強いリストを有効に使ったフェイントが絶品だ。ベテランの技術を封じるべく、山口はどう攻めを仕掛けるか。見どころの多い一戦になりそうだ。

対戦成績=山口茜が10勝2敗

左腕のアタッカー大堀彩は
世界選手権『銅』の安洗瑩に挑戦

 日本の4番手で、世界ランキングを最高で13位まで上げたことのある大堀彩(WR27位)が再浮上をねらい、世界選手権で銅メダルを獲得した安洗瑩に挑戦する。

 20歳の安洗瑩は、先週の世界選手権に家族を呼び、優勝した姿を見せたいという思いを秘めていた。残念ながら準決勝で散ってしまい悲願を達成できず、肩を落としたが、すでに気持ちを切り替え、「勝つための準備はしてきた」と、頂点を見つめている。

 大堀にとっては難敵だが、サウスポーから放つスマッシュをしっかり決めていきたい。

対戦成績=安洗瑩が4勝

【その他の注目カード】

●陳雨菲(中国WR3位):東京五輪金メダル、22世界選手権銀メダル

●キャロリーナ・マリン(スペインWR5位):リオ五輪金メダル

●戴資穎(チャイニーズ・タイペイWR2位):東京五輪銀メダル


男子ダブルス
日本初Vを目指す保木/小林が
若手インドネシアと対決

 男子ダブルスでの日本初Vを目指す保木卓朗/小林優吾(WR2位)は、1回戦で若手インドネシアペアを迎え討つ。

 世界選手権では、2連覇を狙うも準々決勝で散った2人。日本のファンの期待に応えたかっただけに失意は大きく、「世界選手権での悔しさは、大阪で晴らすしかない」と2人は燃えている。

 対するのは、2019年にワールドツアーにデビューしたばかりのムハマド・ショヒブル・フィクリ/レオ・ロリー・カルナンド(インドネシア・WR20位)。小林は「相手は僕らと同じ前衛と後衛がはっきり分かれたペア。いかに後衛選手を前に、前衛選手を後ろにさせるか、考えたい」と戦略を練っている。2人は立ち上がりから受けに回らず、攻めて先手を奪うつもりだ。

 バドミントンファンは、観客席で「ホキコバの気迫ある攻めとガッツを見てください」という2人の熱い思いも受け取ってほしい。

対戦成績=初対戦

日本2番手の古賀/齋藤は
世界選手権『銅』メダリストにリベンジなるか

 早稲田大学に入学した2012年からペアを組み、日本2番手の座につく古賀輝/齋藤太一(WR22位)。世界選手権の準々決勝で敗れたファジャル・アルフィアン/ムハマド・リアン・アルディアント(WR6位)と再戦する。

 世界選手権ではストレートで敗退したものの19本、16本の善戦だった。それだけにここ大阪でリベンジしたい2人の決意は固い。対戦成績は1勝3敗と分が悪いが、昨年のインドネシアオープンでファイナル勝ちしたイメージを思い出し、古賀が前、齋藤が後ろという自分たちの形であるトップ&バックを築きたいところだ。

対戦成績=アルフィアン/アルディアントが3勝1敗

【その他の注目カード】

●ヘンドラ・セティアワン/モハマド・アッサン(インドネシアWR3位):世界選手権金メダル3回、銀メダル1回


女子ダブルス
初V狙うシダマツが韓国3番手と対戦

 世界選手権は8強に留まり、「本気で優勝を目指していたので悔しいです」と肩と落とした志田千陽/松山奈未(WR5位)。敗戦直後は「気持ちが沈んだ」(志田)と明かすが、すでに気持ちを切り替え、照準をふたたび頂点に合わせている。

 そんな2人の1回戦の相手は、韓国の金慧貞/鄭那銀(WR10位)。当たれば必ず競る相手で、志田は「向かっていく気持ちを忘れずに頑張りたい」と気を吐いている。

 シャトルが飛びにくい状況を警戒する松山は、「思い通りにいかない場面があるはずだが、冷静に判断してプレーしたい」と話す。速い展開を好む2人が、苦手とする状況のなかでも、冷静にどう運んでいくのか、観客はしっかり見届けてほしい。

対戦成績=志田千陽/松山奈未が4勝1敗

【その他の注目カード】

●金昭映/孔熙容(韓国):19年ジャパンオープン優勝、22年世界選手権銀メダル


混合ダブルス
東京五輪メダリストが勢ぞろい
豪華メンバーの戦いを見逃すな

 混合ダブルスの1回戦の2日目は、超豪華な顔ぶれが揃った。

 東京五輪のメダリストで、世界選手権でもメダルを争った鄭思維/黄雅瓊(中国・WR2位)、渡辺勇大/東野有紗(日本・WR3位)、王懿律/黄東萍(中国・WR4位)はもちろん、現在、世界ランキング1位のデチャポン・プアヴァラヌクロー/サプシリー・タエラッタナチャイ(タイ)、東京五輪4位の鄧俊文/謝影雪(ホンコン・チャイナ・WR7位)まで出場する。

 世界トップ10のプレーを1日で見られる機会は、先週の世界選手権にもなかった。それだけに、ミックスダブルスファンにとって、明日はたまらない1日になるだろう。たとえば、東京五輪金の王懿律/黄東萍からは、混合ダブルスの基本的な陣形のパターンを。鄭思維/黄雅瓊からは速い球回しでの展開法などが学べるはずだ。

 バドミントン愛好者はトップ選手のプレーを見て、自らの技術向上に役立ててほしい。